子どもの寝かしつけって、なんなんでしょうね。 3人も育てているのに、 小さいときからひとりで寝るようにしつけられなかった自分が情けないです。A田です。
昨日のツール・ド・スイス最終ステージも寝かしつけ中に寝落ちしてしまいました。まあ、ともかく、フルタイム視聴で追いつきました!
ツール・ド・スイスの予習記事はこちら「ツール・ド・スイス予習―配信予定、コース、注目選手(ベルナルとアル多め)」タイトルのとおり、ベルナル多めです
というわけで、ツール・ド・スイスのまとめです。じわじわくる、公式tweet多めでお届けします。
今回は前後編に分けてみました。。前編は、スプリンターが活躍した第5ステージまでです。
ツール・ド・スイスの結果一覧
全ステージの結果はこちらのようになりました!
全体にはあまり大波乱はなく、落ち着いた展開だったように思えます。ドーフィネの後だったからでしょうかね…
日程 | Stg. | コース | 優勝 | 総合順位 |
6/15(土) | 1 | 個人T.T.9.5km | ローハン・デニス | 1.デニス 2.ボドナール 3.マシューズ +00:01 |
6/16(日) | 2 | 丘陵159.6km | ルイスレオン・サンチェス | 1.アスグリーン 2.サガン 3.デニス +00:01 |
6/17(月) | 3 | 平坦162.3km | ペテル・サガン | 1.サガン 2.アスグリーン +00:10 3.デニス +00:11 |
6/18(火) | 4 | 丘陵163.9km | エリア・ヴィヴィアーニ | 1.サガン 2.マシューズ +00:10 3.アスグリーン +00:15 |
6/19(水) | 5 | 丘陵177km | エリア・ヴィヴィアーニ | 1.サガン 2.マシューズ +00:14 3.アスグリーン +00:21 |
6/20(木) | 6 | 1級頂上ゴール 120.2km | アントワン・トールク (2位ベルナル) | 1.ベルナル 2.デニス +00:12 3.コンラッド +00:29 |
6/21(金) | 7 | 山岳216.6km 超級頂上ゴール | エガン・ベルナル | 1.ベルナル 2.デニス +00:41 3.コンラッド +01:13 |
6/22(土) | 8 | 個人T.T.19.2km | イヴ・ランパールト | 1.ベルナル 2.デニス +00:22 3.コンラッド +01:46 |
6/23(日) | 9 | 山岳144.4km | ヒュー・カーシー | 1.ベルナル 2.デニス +00:19 3.コンラッド +03:04 |
それにしてもスイスの景色、美しかったですね。まだの方はぜひ、DAZN公式でどうぞ。(リザルトの下でいうのもなんですが)
1st.タイムトライアル世界チャンピオンのローハン・デニスが勝利
第1ステージのタイムトライアル(T.T.)では、下馬評どおり、現T.T.世界チャンピオン、アルカンシェルを着たバーレーン・メリダのローハン・デニスが勝ちました。
「キツいレースだった。ここ数ヶ月は自分の期待とはかけ離れた成績しか出せておらず、自分自身との戦いだった。そして遂に今日成績を出し、トップレベルに返り咲くためのきっかけをつかむことができた。明日からはできる限りこのリーダージャージを守っていく。天王山はもう一つ控える個人TTだと思うし、今日のパフォーマンスをもう一度発揮する自信がある」
cyclowired.jp「 トーマスやサガン、ヴィヴィアーニ出場のツール・ド・スイス開幕 初日TTでデニスが僅差のトップタイム 」
昨年秋に世界選手権で勝ってアルカンシェルを着てから、一度も勝っていなかったんですね。昨年解散したBMCレーシングから、バーレン・メリダに移籍してからも、初勝利です。
オーストラリア、アデレード出身の29歳。3つのグラン・ツールすべてでT.T.勝利をあげており、通算5勝。BMCのチームT.T.にも大きく貢献していました。さらに、地元のツアー・ダウンアンダーでは2015年に総合優勝もあげているんです。登れるT.T.スペシャリストであることを、このレースの後半でも示していくことになります。
ローハン・デニスがTDU勝ったことに言及している記事「 2019年UCI開幕は南半球から!ツアー・ダウンアンダーを見よう」
2nd.アスタナ祭り再び。ルイスレオン・サンチェスが逃げ勝利!
レース展開はこちらの記事に「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2019結果①―ブルーリムジンになったアスタナ」
集団スプリントになるか、というレイアウトで、残り11kmで飛び出したアスタナのルイスレオン(LL)・サンチェスがそのまま逃げ切りました。
「最後まで独走で逃げ切れるとは思っていなかった。集団を振り切ることができてとにかく嬉しい。強力なスプリンターが揃っているので、集団スプリントに持ち込まないためにアスタナはアタックを繰り返してハードな展開に持ち込んだんだ。チームは山岳で強さを示したし、良きタイミングが来たのでアタックした。1日中ずっと、特に終盤に素晴らしい働きをしてくれたチームに感謝したい。今日ドーフィネで総合優勝を果たしたフルサングを祝福する勝利になったよ」
cyclowired.jp「 スイス2日目にスプリンターを振り切ったサンチェス勝利 首位はアスグリーンに移る 」
今年秋には36歳になる大ベテラン。ツール・ド・フランスで過去に4勝、元祖ダンヒルの名手なオールラウンダーで、2015年からアスタナで走っています。出身地であるブエルタ・ア・ムルシアでは昨年、今年と総合優勝。
パンチ力もあるLL.サンチェスは、早めに飛び出しがちなイメージがあります。パリ~ニースなど春先のレースでも、よく早駆けしていました。そのまま勝ってくれると盛り上がります。ツール・ド・フランスにも出るでしょう。フルサングとのベテランコンビ、注目です!
3rd.強さを見せつけたペテル・サガン。照準は夏だった?
ど平坦な第3ステージは、なんとツール・ド・スイスで通算17勝目となるペテル・サガンの勝利! サガンは2010年のプロデビューから、毎年欠かさずこのツール・ド・スイスに出場していたんですね。
ちょっと強引な位置取り、早めに飛び出す長めのスプリント、強いサガンのパターンを見た気がします。
「素晴らしい働きをしてくれたチームメイト全員に感謝。彼らはレースをコントロールして、勝利に向けて完璧なポジションまで連れて行ってくれた。誰もが前に上がりたいと競り合う混沌としたフィニッシュだった。フィニッシュラインを1回通過した際に、(残り200mの)最終コーナーを集団前方で抜ける必要があると確認できた。最後はチームとして最終コーナー前の位置どりに専念して、最終ストレートでアタックした」
cyclowired.jp「 石畳坂のスプリントを制したサガンがステージ通算17勝&リーダージャージ獲得 」
年初に「ロードーレスは退屈」的な発言をした後、春のクラシックで勝利なし(1月のダウンアンダーと5月のカリフォルニアで1勝ずつあげたものの)、どこか体が悪いのかも、ロードに対するモチベーションがもうないのかも、と心配されていたサガン。モチベーションのほうはわかりませんが、ツール・ド・フランスでは間違いなく活躍してくれそうです!
4th&5th.ヴィヴィアーニの勝利を連続でどうぞ
第4ステージから。
下が表彰式の様子を伝える公式tweet(第2ステージ書いたとき、もしかして公式ではないのでは、と疑いました。でも間違いなく公式)。
「勝利数を比較すると昨年を下回っているものの、今年はワールドツアーレースでの勝利ばかり。チームメイトたちの働きは完璧で、登りでサポートを受け、最後は世界最高のリードアウトに導かれた」
cyclowired.jp「 集団スプリントでヴィヴィアーニが3ヶ月ぶりの勝利 トーマスが落車リタイア 」
本人のtweetをどうぞ。
第5ステージではポイント賞ジャージを着ています。
「平坦ステージはこれで終わり。明日からはエンリク(マス)を可能な限りサポートして、チームとしてこの先も良い成績を出したい。ツール・ド・フランスに向けて調子が上がっていることを確認できたよ」
cyclowired.jp「 スイス最後の平坦ステージでヴィヴィアーニが2連勝をマーク 」
本人のtweetをどうぞ。
つまり私は、スプリンターではヴィヴィアーニをとても応援しているようです。
現イタリアロードレースチャンピオンの30歳(この週末6月30日に2019年のイタリア選手権)。トラック競技出身で、2016年リオデジャネイロオリンピックでは、オムニアムで金メダルを取得しています。
2015年から2017年まではSky、2018年からは現ドゥクーニンク・クイックステップのスプリンターです。昨年のジロ・デ・イタリアでは区間4勝とマリア・チクラーミーノ獲得。ブエルタでも3勝しました。今年も色々勝っていますが(雑)、直近のジロ・デ・イタリアでは勝利なしでした。
そんなヴィヴィアーニは、今年ツール・ド・フランス(TDF)出場が決まっています。TDF出場は2度目。前回は2014年、Skyの前のキャノンデールでの出場でした。ツールの総合重視のSkyでは、スプリンターは出る幕がありませんでした。ミッチェルトン・スコットで同じような思いをして今年TDF初出場のカレブ・ユアンとも、また勝負ですね。ワクワクします!
ツアー・ダウンアンダーでヴィヴィアーニが勝ったときの記事「ツアー・ダウンアンダー2019 第1ステージ:シーズン初のワールドツアー。灼熱のスプリント」ガッツポーズのバージョンが違います
スプリンターの戦いは、ドーフィネよりスイスが熱かった気がします(ドーフィネ過酷すぎる)。
TDFも楽しみです!