ツアー・ダウンアンダー2019 第1ステージ:シーズン初のワールドツアー。灼熱のスプリント

ポートアデレード
photo by Pixabay PublicDomainPictures

自転車ロードレースで盛り上がりたいA田A子です。

1月15日、2019年UCIワールドツアー初のレース、ツアー・ダウンアンダーがスタートしました! 南オーストラリアのアデレードを舞台にした5日間のステージ・レース。

その第1ステージの模様をレポートしていきたいと思います。

前回、記述したとおり、アデレードと日本の時差は1時間半。当然、平日昼間に視聴することはできず、J SPORTSオンデマンドでの追いかけ視聴です。

前回記事はこちら

おなじみの実況は永田実さん、解説は栗村修さん。当然のように「あけましておめでとうございます」から始まります。正月気分を取り戻しつつ、シーズン開幕を祝いたい気持ちが沸いてきます!

気温は41℃、強風で山火事警報が発令!

この日のアデレードの気温は41℃まで上昇し、内陸部では山火事警報まで発令。過酷な状況から、ラストの周回コースが3.4km短縮され、レース距離は132.4kmから129kmになりました。

「3.4kmの短縮にどんな意味が?」という点が実況&解説のあいだでも話題になっていました。効果は疑問だけれども、大会側が選手側の要求を受け入れてアクションする、ということが大事なのかな?

第1ステージはとくに親切な実況&解説

J SPORTSでもシーズン初の中継放送とあって、チーム紹介、選手紹介もていねい。今年度の移籍やチームのスポンサーの変更はもちろん、レースの見所も初心者向けに教えてくれます。

平坦ステージで時間もたっぷりあるし ・・・

しかし、思うんですよね。ツアー・ダウンアンダーを視聴する自転車ロードレース観戦初心者って、何人くらいいるのか、と。

(私自身は初心者じゃないといわんばかりの発言で恐縮ですが・・・なんとか初~中級くらいでお願いします)

とはいえ、チーム名は毎年のように変わり、選手の移籍も多いので、年初は覚えなおすことがいっぱいです。しつこく解説してくれるくらいがちょうどいいですね。

それに実は、どんなレースでも最初はていねいな解説をしてくれるんです。自転車ロードレース、年間のどのレースから見てもどんな初心者でも楽しめます。

2018最強チーム、クイックステップの2019新名称

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チームプレゼンテーション

第1ステージはゴールスプリントになる展開が見込まれていました。そういう展開で一番注目されるのはやはりこのチーム。

ドゥクーニンク・クイックステップ

え? 何?

ドゥクーニンク・クイックステップ

この、なじみのない配列!! こういう耳慣れないカタカナの羅列がけっこう快感だったりしませんか? これも自転車ロードレース観戦の魅力のひとつだと、私は思います。

ドゥブロヴニクくらいじゃないですか、ドゥ始まりク終わりの単語って。

と、いつまでも新名称につっこんでいてもしかたないですね。はい、昨シーズンまで「クイックステップ・フロアーズ」だった、ベルギー国籍のチームですね。2018年は73勝してUCIチーム勝利数ランキング1位に輝きました。

ドゥクーニンク

にもかかわらず。

にもかかわらずですよ。

なんと2019年以降のメインスポンサー探しに苦しんだようです。ちなみに、クイックステップはセカンドスポンサー。2017年はエティックス・クイックステップ、その前はオメガファーマ・クイックステップ。クイックステップは床材メーカーの会社だそうです。

詳しくは「plenty of ・・・ 自転車を翻訳するブログ」こちらの記事で読めます。

ともかく、確実に隊列を組んでスプリンターを発射し勝たせることに定評のある、クイックステップは今ステージの注目チームだったわけです。

勝者、エリア・ヴィヴィアーニ

https://twitter.com/eliaviviani/status/1085095493540110336
@eliaviviani

はい、はしょったと言われてもしかたありません。

逃げ集団は残り38kmで吸収され、大きな動きもないままゴールスプリントへ。CCCのマレツコが先行するも、するするっと左から上がってきたヴィヴィアーニがあっさり2019初勝利をもぎとりました。ドゥクーニンク・クイックステップにとっても2019年の1勝目、快進撃が始まるのでしょうか。

↑のtwitterの写真ではガッツポーズのようですが、ノリノリのかわいい動きです。動画でもぜひご確認ください。

Highlights | Ziptrak® Stage 1 | 2019 Santos Tour Down Under

勝利インタビューのヴィヴィアーニ、全然口を開かないで喋っているように見えます。英語ならあれでいけるのだろうか――ちょっと映画俳優みたいだし、渋くていいのかなあ。「渋い」。そんな価値観、忘れてたよ。映画ゴッドファーザーでも見返して、似たような喋り方の人がいないか確認したくなりました。

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