ジロ・デ・イタリア2019こぼれ話―デュムランとハグしたら手羽先だった

いただき物のきんつばを子どもたちが争って食べています。A田です。

2019年のジロ・デ・イタリア、はじめての休息日になりました。

今までのステージを振り返る記事も作成中ですが、今日はもう一度、デュムランについて書きたいと思います。私が序盤戦の中継でもっとも心動かされた、土井雪広さんの「デュムラン話」です。

土井さん「デュムラン話」第1弾をまだ読んでいない方は、こちらの記事をまずご覧ください。

ココア君・・・なんのこっちゃですが、読んでみてください!

土井ちゃんラジオ@ジロ・デ・イタリアになった第8ステージ中継

ジロ・デ・イタリア第7ステージは、まれに見るハイペースで厳しいステージでした。その翌日の第8ステージは239kmの長距離ステージでしたが、2名の逃げが早めに決まり多少落ち着いた展開。

そんなこともあり、解説の土井さんがtwitterで寄せられる視聴者の質問に答えまくる中継となったのでした。

今後のことも語りながら、ちょっとリラックスした雰囲気の土井さん。ポツリ、ポツリといつもの朴訥とした口調で、ジロ取材で会ったデュムランのことも話してくれました。

※以下まとめているので、土井さんの言葉のままではありません

ジロ開幕で再会したデュムランに「がんばれよ」とハグをした

土井さんは今年、ジロ・デ・イタリアの開幕に合わせて、イタリア現地へ行って取材していましたね。DAZNにも中継が入りました。

おさらいですが、土井さんはシマノ時代にデュムランとチームメイトでした。というか、デュムランは土井さんのだいぶ年下だったので「可愛い後輩」だったそうです。

それでデュムランも、報道陣のなかに土井さんを見つけて「ごめーん、いるのがわからなかった」と話しかけてくれるんですね。

「前半は抑え目に・・・」などと戦略を土井さんに話してくれたあと、別れ際に「じゃあ、がんばれ」というハグをしたそうです。

すると。

2016年のツールのときにも話す機会はあったんだけど、そのときはハグはしなかったんですよ。それで・・・

「手羽先みたいだった」デュムランの背中

それで、手羽先みたいだったんです

土井さんの言葉に、実況の木下さんは一瞬「!?」となっていた気がします。

「トリガラみたいに痩せている」という言葉がありますが、それじゃないところに、土井さんの言葉のリアルがあると思いました。

翌日ジロを去ることになるデュムランの背中。手羽先は表現できなかった

骨にうっすら肉がついている、手羽先のあの先っぽのところのことでしょう。土井さんは「背中」とは言っていなかったけど、ハグでふれるのは背中。骨の手ざわりがあったのではと思います。

グラン・ツールの総合優勝をねらう総合系ライダーが、いかにしぼられた身体をしているか、ということですね。土井さんは、

ヌテラ食べたほうがいいよ

と言ったそうです。

これがNutella(ヌテラ)です
@NutellaGlobal

ヌテラが好きなデュムラン。ココアも今も好きなんだそうです。

第4ステージの落車で怪我を負い、ジロを去ったデュムラン

デュムランは第4ステージで落車に巻き込まれ、骨折はなかったものの膝が腫れ上がる怪我を負いました。総合トップから4分以上遅れてフィニッシュ。

https://twitter.com/tom_dumoulin/status/1127981516083073026
膝から血を流す痛々しい姿でゴールしたデュムラン。骨折はなかったが・・・
@tom_dumoulin

翌日の第5ステージに出走したものの、途中でリタイアとなりました。

最悪だ。ジロに向けて何ヶ月にも渡って積み重ねてきたことが一瞬で水の泡と化してしまった。もちろん望む結果ではないけれど、これが結果。怪我の深刻さは分かっていないけれど、骨折はなく、数日間腫れるだけだと思うが、しっかりと診てもらう必要がある。ひとまず休息が必要だ。

cyclowired.jp「アッカーマン「ガビリアが絶好のリードアウトになった」 デュムラン「積み重ねが水の泡」
不本意ではあるが、休養に入ったデュムラン。サム・オーメンは第6ステージで逃げ集団にのり総合ジャンプアップ
@tom_dumoulin

しかし、ここで休養して、ツール・ド・フランスでまた熱戦を繰り広げてくれるのではないでしょうか!

デュムランが去ったジロ、総合優勝争いの本命たち

デュムランが去った後、総合優勝争いはどうなるでしょう? このブログで取り上げている優勝候補ライダーをご紹介します。

第9ステージ終了時点の総合順位の上位から。カッコ内は1位のコンティからのタイム差です。

2位プリモシュ・ログリッチェ(+0:01:50)

ログリッチェも 第5ステージで落車に遭い、マリア・ローザも手放しました。が、第9ステージ個人T.T.では貫禄の勝利。総合2位に躍り上がりました。

2016ジロの話までいかなかった

11位ヴィンチェンツォ・ニバリ(+0:03:34)

イタリア期待の星ニバリ。昨日の個人T.T.でもステージ4位と好走しました。2016年ジロの優勝以来、グラン・ツールの表彰台からは遠ざかってます。

メッシーナの鮫がいかにイタリアのスターか、という話

24位サイモン・イエーツ(+0:05:36)

昨日の個人T.T.では31位とやや遅れを取りましたが・・・? 昨年のジロでは3週目までマリア・ローザ、のち転落。ブエルタ・ア・エスパーニャで雪辱の総合優勝を果たしました。

サイモンとアダムの見分け方も!?

27位ミゲルアンヘル・ロペス(0:06:19)

このなかで唯一のヤングライダー賞の対象でもある、MA.ロペス。昨日の個人T.T.ではパンクで失速し42位とふるいませんでした。が「スーパーマン・ロペス」は変わらずアスタナのリーダーです。

本当はかわいいロペスのイラストを描きたかった記事

ジロ・デ・イタリアの勝負の行方も楽しみですが、デュムランのリタイアで「グラン・ツールの季節もまだ始まったばかり」ということを思い出しました。

ツール、ブエルタ。2019年まだまだ、先は長い!

楽しみです!

最新情報をチェックしよう!