週末にはシーズン初のBBQをする予定のA田です。暖かくなってまいりました。
さて、ティレーノ~アドリアティコ、最後まで劇的でしたね! そしてドタバタな閉会式―笑ったものか、ドン引きしたものか。こちらも早めにレポートできるといいなと思っています。
今週末、3月23日土曜日に春の始まりを告げるクラシック・レース「ミラノ~サンレモ」が開催されます。DAZNでの放送予定に加え、現在DAZNで放送されている2018年のミラノ~サンレモのまとめをご紹介します。
クラシックのなかでも特に権威ある「モニュメント」のひとつ
「クラシック・レース」とは基本的に1日のワンデイ・レースで、長い歴史と高い格式を持つレースを差します。厳密な定義はないらしく、「セミ・クラシック」と呼ばれるレースがあったり、UCIの格付けに相反したりと、「クラシック」の意味はわりと曖昧になってきているそうです。
が、「モニュメント」は別格。ミラノ~サンレモを含む5つのレースは記念碑的なレースという意味で「モニュメント(The Monuments)」と呼ばれ、高い権威を保っています。
ミラノ~サンレモはこの5つのなかで、春、一番最初に開催されるため「プリマヴェーラ(La Primavera:春)」という別名があります。
ミラノからサンレモ、300km弱を爆走。“スプリンターズ・クラシック”とも
UCIの規定では、ロードレース(男子エリート)の1日に走る距離は、最大280kmとされています。が、ミラノ~サンレモは特別に、291kmでOK。モニュメントだから。
大きな勾配が前半と後半に1つずつありますが、いずれも最大8~9%とそれほどきつい坂ではありません。ほとんどがゴール前の集団スプリントになるので「スプリンターズ・クラシック」とも呼ばれています。
DAZNでの配信予定&暫定スタートリスト。優勝候補は?
DAZNでの配信は。
- 3月23日(土)22:15~ 木下貴道&宮澤崇史
想定ゴール時刻は24:50なので、途中からの配信ではあります。残り80kmくらい?
詳しいコースプロフィールやスタートリストは、DAZN自転車ロードレース観戦情報まとめサイト「ロードレースまとめ.jp」で確認できます。
ティレーノ・アドリアティコから続けての参戦である、ニバリ、アラフィリップ、ヴィヴィアーニ、ガヴィリア、サガン、ヴァン・アーヴェルマートなど。
パリ・ニースからフルーネウェーヘン、サム・ベネット、デゲンコルブ、デマール、カレブ・ユアン、クリストフ、バルデなど。
そして、バルベルデ。
誰もが勝ちたいモニュメント。どんなレースになるでしょうか。
2018年は10年ぶりの逃げ勝利! まとめ動画は必見です
DAZNでは現在、2018年のミラノ~サンレモのハイライト動画をアンコール配信しています。長さは25分程あり、見応え十分です。実況・解説は木下さん、宮澤さんです。
DAZNに入っていない方も、↓で見られますよ。
cyclowired.jp「ミラノ〜サンレモ2018ハイライトムービー」
結末がわかっていても、ハラハラドキドキです。一応、ここまで2018年の優勝者を伏せていましたが・・・次の項で発表します。
メッシーナの鮫、ニバリの独走勝利! イタリア中が大歓喜!!
「ミラノ~サンレモの新しい勝ち方を示しましたね」
と、解説の宮澤さんが言っていました。
ニバリ本人も、
ワンデーレースは自分にとって特別だけど、グランツールに向けた準備と並行して狙うのは本当に難しい。ミラノ〜サンレモは決して自分向きのレースではないので、勝てるとは思っていなかった
cyclowired.jp「鮮やかな独走勝利 果敢に逃げたニバリが春の大一番サンレモ初制覇を果たす 」
こう語っています。グラン・ツールの総合優勝候補になるニバリがミラノ~サンレモで勝つなんて、本当にすごいことなんですね。
逃げ勝利は2008年のカンチェラーラまで遡るそうです。また、イタリア人選手の勝利は2006年のポッツァート以来、12年ぶり。まさに歴史的な勝利でした!
2016年のジロ・デ・イタリアで逆転優勝を決めたとき、ゴール後に自転車につっぷして泣くニバリを思い出しましたよ。
ロードレース大国であるイタリア。その期待を担うニバリにとって、イタリアのそれもモニュメントで勝つことは、計り知れない大きな出来事だったと思います。
私も思い余って、描いてしまいました。メッシーナ海峡の位置を書く時間のぶん、ニバリの顔をもう少しなんとかすりゃよかった・・・。(でも描き直さない)
ニバリの二つ名は「Lo Squalo dello stretto」直訳すると「海峡の鮫」ですが、 海峡とはニバリの出身地であるシチリア島のメッシーナ海峡のことなので、 「メッシーナの鮫」とも呼ばれています。
最後に、過去5年のミラノ~サンレモの優勝者。
- 2018 ヴィンチェンツォ・ニバリ イタリア
- 2017 ミハウ・クフィアトコウスキー ポーランド
- 2016 アルノー・デマール フランス
- 2015 ジョン・デゲンコルブ ドイツ
- 2014 アレエクサンダー・クリストフ ノルウェー
楽しみです!