土曜日はBBQ、日曜日は仕事。控えめにいって疲労困憊のA田です。
23日土曜の夜にはミラノ~サンレモがありましたね。私は翌日朝早くから仕事だったので、追いかけ視聴になりました。
大方の予想どおり、強かったですね! 勝ったのは栗村修さんいわく「横ノリ縦ノリ系ライダー」。さあ、どういうことでしょう。この解釈とともに、レースの様子をレポートします。
集団が縦に伸びるハイペースな260kmあまり
ミラノ~サンレモの基本情報はこちらの記事に記載しています。291kmの長距離レースです。
ミラノ~サンレモ2019―DAZN配信予定 & 2018のハイライトは見ておくべし
解説は宮澤崇史さん、実況は木下貴道さん。
6名の逃げがうまくまわり「燃費よく走っている」状態。メイン集団はハイスピードで追いかけるために縦に伸び、集団にいながら脚を消耗させられる。各優勝候補にとって厳しい展開となりました。
プロトンが逃げを吸収したのは約260km地点、最後から2番目の上り「チプレッサ」に入ってから。そこからディレクトエネルジーのボニファツィオがひとり逃げるも、まもなく吸収。
集団のまま勝負は最後の上り「ポッジオ」に持ち込まれました。
“全部入り”な小集団のスプリントを制したのは
アタック合戦の末、最終的にはアラフィリップの逃げに主要な優勝候補選手が反応。
ベッティオール、サガン、クフィアトコウスキー、トレンティン、バルベルデ、ナーセン、ファンアールト、ニバリ、トム・デュムラン、モホリッチ、オス、サイモン・クラーク、マイケル・マシューズ。
ピュア・スプリンターはほぼ篩い落とされてしまいましたが…豪華な“全部入り”小集団のまま、ゴール前へ。
勝者、アラフィリップ! ラリアット・ガッツポーズって何だ
勝ったのは、アラフィリップです! フランス出身26歳。ストラーデ・ビアンケを制し、ティレーノ~アドリアティコでも2勝。
こちらの記事もご参照ください!
ストラーデ・ビアンケ2019―白熱の一騎打ち! わが家の「白い道への道」もオマケ
春のアスタナ祭り! 2019も期待大。ティレーノ~アドリアティコ&パリ~ニース閉幕
アラフィリップ、この表彰式の写真からもいじられ愛されキャラな感じが伝わってきますね。
ところで、木下さんも宮澤さんも「ラリアット・ガッツポーズがありませんねー」とコメントしていました。
これでしょうか。ティレーノ~アドリアティコの第6ステージの勝利。右下の写真です。
アラフィリップは「縦ノリ横ノリ系フレンチライダー」?
この勝負を横で一緒に見ていた夫。スプリントでサガンに勝ったアラフィリップを見て、何者なのか私に聞いてきました。(夫はサガンだけは知っています)
「サガンみたいなパンチャーだけど、すごい登れる。去年ツール・ド・フランスの山岳賞とったし」
「じゃ、総合系になれるんじゃないの」
「うーん…どうかな?」
気になって、去年の「ciclissimoNo.58」ツール・ド・フランス特集を確認してみました。「今後数年間は総合を狙うつもりはない」とアラフィリップ自身の言葉としてはっきり書いてありました。
だよね! もっと、アラフィリップらしい勝ちをたくさん見たい! と思いましたが…
アラフィリップらしさとは? 自分で言っておいてなんですが…
そんな疑問を解決してくれたのは、栗村修さんのブログ。
しゅ~くり~むら栗村修ブログ「破竹の勢い!」
その心は「縦ノリ横ノリ系フレンチライダー」!
アラフィリップ、山岳のダンシングはもちろん、スプリントでも縦に横にかなり揺れます。ノリノリの躍動感あふれる走りなんです。お父さんが音楽家で、本人も「音楽とリズムが好き」と語っています。
そして、上りも下りも速くて「愛想がいい(←重要)」フランス国民の希望の星。
今年は4月のアルデンヌ・クラシックを勝ちまくり、ツールでも活躍してくれるんじゃないでしょうか。
楽しみです!