新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国に発令されました。
私は自宅勤務生活2ヶ月目。末っ子も保育園通園自粛、夫も完全自宅勤務宅。家族5人で窮屈ではありますが、自宅にこもって生活できることに感謝しながら、自分のできることを粛々としていきたいと思います。
とりあえず、確定申告。終えました(延長された期限ギリギリ)。
ツールドフランスは8月末に? バーチャルで続々レース開催
本来ならクラシックシーズン本番。毎週、ビッグレースが開催されて大忙しだったはずですが… UCIは7月1日まで公式レースを開催しない決定を下しています。
そんな中、つい2日前に「ツールドフランスは8月29日に開幕」と発表されました。また世界選手権は予定通り9月20日~27日にスイスで開催とのこと。
とはいえ、まだまだ先は見通せない状況ですが…
一方で、仮想世界でレースを開催する動きが活発になっています。なんと「デジタル・スイス」は4月22日からJ SPORTSで放送・配信されるとのこと。
さらにジロデイタリアも4月18日から5月8日の日程でデジタル開催されるみたい(もう始まってる)。
大丈夫か私。ついていけるかな…
というわけで、すでに先々週開催された「クラシックの王様」、ロンドファンフラーンデレン(ツールドフランドル)を振り返って、バーチャルレースの楽しみ方について考えてみたいと思います。
ロンドファンフラーンデレン新型コロナエディション
ロンドファンフラーンデレンの中止(延期?)が決まってから、公式Facebookでは、近年のレースのフル動画をアップしてきました。私も自宅勤務のかたわらジルベールやサガンの勝利を見ました。
そうした流れのなか、本来の開催日だった4月5日に、ロンドファンフラーンデレン”ロックダウンエディション”が開催されることに。
欧米の感染者数、死者数が爆発的に増加していた時期だったので、ちょっと明るいニュースに嬉しくなったものです。
参加選手
9つのチーム、13名の選手が参加。
- オリバー・ナーセン(AG2Rラモンディアル)
- フレッヒ・ヴァンアーヴェルマート(CCC)
- レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)
- イヴ・ランパールト(ドゥクーニンク・クイックステップ)
- ズデニェック・シュティバル(ドゥクーニンク・クイックステップ)
- アルベルト・ベッティオール(EFプロサイクリング)
- ヤスペル・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)
- トマス・デヘント(ロット・スーダル)
- ティム・ウェレンス(ロット・スーダル)
- マイク・テウニッセン(ユンボ・ヴィスマ)
- ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
- マイケル・マシューズ(サンウェブ)
- ニコラス・ロッシュ(サンウェブ)
最注目は昨年の優勝者、アルベルト・ベッティオール
昨年のレースレポート
これがバーチャルレース!
Youtubeにあがっていたまとめ動画です。運営のいきさつやスタート前のインタビューなどもあり、これを見れば大体わかると思います(雑)。
参加の13選手が、同時並行でタイムトライアルをする感じですね。
コースはロンドファンフラーンデレンの後半32km。
チームとしての動きも特になく、先頭とその後ろでものすごく大きなタイム差がついたりはしません。
でも、これはこれで十分にエキサイティングでした。
優勝はGVAことヴァン・アーヴェルマート!
レース終盤、フレッヒ)・ァン・アーベルマート=GVAがひとり抜け出したときは、彼が勝ったリオデジャネイロ・オリンピックを思い出しました。
ベルギー・フランドル地方の自転車一家に生まれた「生粋のフランドリアン」、34歳。前回2016年のオリンピックロードレース金メダリスト。2017年にヘント〜ウェヴェルヘム、パリ〜ルーベを勝ちました。
フランドル・クラシックについてはこちら
こんなかたちでロンドファンフラーンデレンを制するとは、本人も思ってもみなかったでしょう。それでも、勝利は勝利!
GVAが昨年から所属するCCCはポーランドのチームですが、新型コロナウイルスの影響で世界中の景気が減速するなか、経営的に危ないといわれるチームのひとつです。
昨年ファーストイヤーに大きな勝利はなく、2年目はコロナ禍で現状のありさま。しかし、なんとか勝ち星をつかんで存続していってほしいと思います。
ZWIFT(ズイフト)とは。バーチャルライドとは
ところで。
今回のロンドファンフラーンデレンはバーチャルトレーニングシステム、ZWIFTを使って行われました。
ZWIFTはアメリカ発のバーチャルライドサービス。ユーザーは日本でも3万人はくだらないとか。
始めるのに必要なものは、ZWIFTアカウント、アプリ、デバイス、WiFi環境。
あと、スマートトレーナー。
こんなの。これじゃなくてもローラー台+パワーメーターでもいいそうです。
あと、ロードバイク。
セッティングするとこんな感じになるわけですね。
ZWIFTのすごいところ、足りないところ
私はロードバイクにも乗らず、ZWIFTに触ったこともなく。存在は知っていたものの、動いている画面を見たのは初めてでした。
そんなど素人の思うZWIFTのすごいところ、注意点をご紹介します。
すごいところ:勾配がある
前述のスマートトレーナーが、アプリと連動して勾配もどうにかしてくれます。ここがすごいところですよね。
すごいところ:リアルな景観
ZWIFTの仮想空間にはワトピアという架空の街や島のほか、ロンドンやインスブルック、NYなどリアルな舞台も用意されているそうです。で、今回はみどころ、オウデクワレモントなどを含むロンドのコースが準備されたわけですね。
すごいところ:レベルの高いアバター
バーチャルライドって、言ってしまえば、ペダルを回してアバターを動かすゲームなわけですが。アバターの完成度が超重要ですね。この点、さすがモニュメントだったと思います。
注意点1:字が小さい
ゲームの画面なので、字が小さい! 次からなるべく大きな画面で視聴しようと思いました。
注意点2:風は吹かない
前の選手のスリップストリームに入ると風圧が軽減される効果は、実現されているそうです。しかし、自然と同じような横風とか向い風とかはないみたいですね。雨もないのかな。
注意点3:選手の背景のインテリアが気になる
たとえば、私が勝手にロード界のファッション・リーダーだと思っているニコラス・ロッシュ。ZWIFTに乗っている空間もおしゃれでしたorz。GVAは自分のチームCCCのタペストリーをバックにしていたり。
レース外で見ないようにするべきところかもしれませんが、そこはアラフォー女子、気になります。背景が完全にニュートラルになったら悲しい。むしろ積極的に映える背景しょって乗ってほしいですね。
あくまで「見る側」の話です
バーチャルライドの魅力は、プロも含めた世界中の人と一緒に走れるところとか、やはり参加してこそ分かるものだと思います。そこのところは明記しておきます。
プロトンが戻ってくる日まで
いやー、21世紀ですね。
ZWIFTを見て私が思い出した体験は、「けっきょく南極大冒険」です(南極大陸でバーチャルレースするゲーム)。
しかし、集団で移動するところにロードレース最大の魅力を感じている私にとっては、リアルなレースはやはり何にも代えがたいのだと、実感する機会にもなったのでした。
ジロでイタリアはZWIFTとはまた別の、ガーミンシャープのアプリでバーチャルやるみたいですね。
ついていけるかな…orz
バーチャルでも、楽しみです!!!