2020年のツールドフランス開幕迫る! ということで、夏休みの宿題ばりに大急ぎで色々記事をあげていきたいと思います。A田です。
いやー、来てしまいました。ついにこの日が。
フルームがツールドフランスに出なくなる日が。そしてイネオス(旧スカイ)を去る日が。
私がここ数ヶ月ロードレース関連から遠ざかっていた要因は、新型コロナもあるけど、フルームの5勝への道にたれ込める暗雲もあったのでした。
しかし今、そんなモヤモヤはなくなりました。
フルームはブエルタ・ア・エスパーニャ出場へ
とりあえず、cyclowiredの記事をご覧ください(丸投げ)。イネオスの出場選手リストが発表され、ツールのエースはエガン・ベルナル。クリス・フルーム、ゲラント・トーマスら2人の総合優勝経験者はツールに出場しないことが判明しました。
トーマスはジロへ。そしてフルームは。
「そしてクリストファー・フルームが狙うのはブエルタだ。ロードレース界におけるレジェンドである彼は、昨年の大事故から短期間で復帰するという決意を示してくれた。我々は彼が(ツールとは)別のグランツールのタイトル争いをサポートしたいと思う。ブエルタ開幕までの時間は彼がトップコンディションまで戻る猶予を与えてくれるはずだ」。チームを率いるデイブ・ブレイルスフォードGMは、今回のツールメンバー選出についてそのように語っている。
イネオス・グレナディアスのツールメンバー発表
イネオスがツール・ド・フランス出場メンバー発表 トーマスとフルームが外れる(cyclowired)
2018年、トーマスにゆずってしまった総合優勝。そして昨年のドーフィネの落車。
色々なことがグルグルしてしまいます… でも「これでブエルタ見る楽しみが増えたな」と思っている自分もいます。
すでに2021年の移籍が決まっているフルーム
7月あたまには、チームイネオスがフルームと2021年以降の契約を結ばないことを正式に発表。その前からフルームが2020年シーズン中に移籍するんじゃないか、とか色々報道されていました。
移籍が決まった選手が重用されなくなるケースも多いですが、イネオスではそんなこと関係ない、と↓
だがクナーフェン氏はフルーム選出について、「ツール期間中、クリスの移籍はチーム内の(エースという)立場に対する疑念材料として見られるだろう。だが私には彼の立場が変わる理由が見当たらない。我々はツールで優勝したいし、クリスがそれに最適な選手であれば、彼が勝利を手にするだろう。来年彼がチームを離れることなんて全く関係ない」と、移籍が及ぼすチームでの影響を否定した。
トリプルエース体制でツールへ
「フルームの立場は変わらない」イネオスのクナーフェン監督がフルームのツール選出に言及(cyclowired)
この記事のすぐあとくらいに、フルームは2020年末までイネオスで走り、2021年からイスラエル・スタートアップネイションに移籍することが明言されました。
「勝てるなら使う、勝てないなら使わない」っていうのがイネオスらしいですね。上の記事のタイトルからも分かるように、当時はまだトリプルエース体制でいく可能性も高いとみられていました。
さわやかすぎる今季ツールのイネオス体制
今年のツールのイネオス体制。スッキリしてるなー!と、見て思いました。
去年はゴチャゴチャしてたと言いたいわけではありません
アンドレイ・アマドール(コスタリカ, 34, 6) |
エガン・ベルナル(コロンビア, 23, 3) |
リチャル・カラパス(エクアドル, 27, 初) |
ジョナタン・カストロビエホ(スペイン, 33, 6) |
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド, 30, 7) |
ルーク・ロウ(イギリス, 30, 6) |
パヴェル・シヴァコフ(ロシア, 23, 初) |
ディラン・ファンバーレ(オランダ, 28, 5) |
若い!
平均年齢は28.5歳。…比較対象がなくてよくわかんないですが、若いですよね。フレッシュで風通しのいいチームなんじゃないでしょうか。
ツール経験は十分
ツール初出場は、シヴァコフとカラパスだけ。ツールのベテラン揃いですね。
ベルナルの居心地がよくなるかも
カラパス、アマドールの加入で中南米みが増しました(コロンビアのおとなり国とまたどなり国出身)。英語ペラペラの優等生ベルナルですが、やっぱり故郷に近隣出身のチームメートがいるのは心強いのではないでしょうか。
例えるなら…アシュラマン?
年初にイネオスの超人パワーについての記事を書きました。
ウォーズマン理論は定期的に使いたいくなる
で、今年のイネオスのツール体制をキン肉マンに照らし合わせると…
手足の数=チームの人数、って全チームに言えることなんだけど
悪魔超人の中で私が一番好きだったのがアシュラマンです。魔界のプリンスで3つの顔を持つエリート悪魔超人です。
フルーム>イネオスだからもう、あんまりイネオスは応援できないかもしれない…と思ったんですが。
今季ツールのイネオスは、アシュラバスターいけるんじゃないでしょうか(何言ってるのというツッコミはなしで)。と思ったら、がぜん応援したくなってきました。ちなみに、上の絵の黄色はマイヨジョーヌを意識したものです。
トリプルエースはいろんな意味で難しい
元祖トリプルエースといえばモビスターですが。
やっぱり、グランツールの表彰台を張るエースが何人も一緒に走るのは無理がある。トーマス、フルームのツール欠場のニュースは、まずショックでしたが、次に思ったのは「イネオスやっぱり賢いな」ということでした。
直前の事故でトリプルエースを断念したユンボ・ヴィスマ
昨年から「ログリッチ、デュムラン、クライスヴァイクのトリプルエース体制でツールドフランスに出る」と宣言していたユンボ・ヴィスマ。
人格的にも経歴的にも穏やかそうなメンツで、トリプルエースが成り立つんじゃないか、と思ってました。が、先日のドーフィネでクライスヴァイクとログリッチが落車に巻き込まれて怪我。
クライスヴァイクのツール欠場が決まってしまいました。残念だーorz
こうして、昨年から期待されていた「イネオス vs ユンボのトリプルエース対決」はなくなりました。そもそも3人のエースが万全の状態で出場するということが、稀有なことなのかもしれません。
若返ったツールドフランスはがぜん面白くなりそう
クライスヴァイクがいなくなるユンボ・ヴィスマですが、絶好調なファンアールト、ジョージ・ベネット、セップ・クス、トニー・マルティン、ヘーシンクとまだまだ層が厚いです。
しかし、ドーフィネでも強かったログリッチの怪我の具合はどうか。デュムランは調子良さそうには見えなかったし…
一方の、イネオス。上述のように「ベルナルが絶対的エース」という前提のものに組まれた布陣で挑むわけですが。これベルナル崩れたら、イネオスは2015年から続いた連続総合優勝を逃すことになるわけで…
ツールに乱世がきた!!
(なんつってたらカラパスが勝ったりしてね)
ここ数年のツールドフランスは、フルームの総合優勝を祈念しながら見ていた私。今年はとても穏やかな気持ちで観戦できそうです。
あと、ブエルタ。
改訂後のスケジュール確認しようと思って自分の記事をみたら「ブエルタが超楽しみ」と書いてありました。フルーム以前に私はブエルタがすごく好きなのかもしれません。
でもやっぱり、まずはツールドフランス。
楽しみです!