ジロ・デ・イタリア2019―NIPPOの初山翔選手が144kmを単独逃げ!フーガ賞獲得

ここ数日、夜中まで本業の原稿を書いていましたが、やっと終わりました! A田です。ジロ・デ・イタリア観戦も第1ステージで止まっており、WEBもtwitterも週半ばまでシャットアウトしていました(ぼちぼち追いつきます。落車、リタイアあり、残念です・・・)

追いつき視聴ですが、第3ステージのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ(以下NIPPO)の初山翔選手の単独逃げ、見たときはひとり声をあげてしまいました。

というわけで今回は、初山選手のフーガ( fuga:イタリア語「逃げ、遁走」クラシック音楽でいうフーガと同じ)と、初山選手自身、そしてNIPPOというチームについてまとめたいと思います。

初山選手、144kmのソロエスケープ! 大画面で見たかった

初山選手、なんと2km地点からの単独逃げ! 「本当は何人か一緒に逃げたかったところ」と解説の綾野さんも言っていました。グループの逃げだったとしても、すごくワクワクしたと思うのです。が、単独逃げのインパクトはすごかったですね。

大画面で見たかったのは、この画像です(日本語は心のなかに表示されたテロップです)

私はテレビの大画面でDAZNを見られるようにしておかなかったことを、激しく後悔しました。うちのテレビは古くて、Fire TV Stickを差してみたものの始動せず、それ以来放置してしまっていました。単に有線でつなげばいいだけだったのに・・・余ったケーブルを処理しないと子どもがひっかかるかなー、などと・・・

まあ、私のぼやきなんか、どうでもいいんです。
まずは英語実況のハイライト動画でどうぞ。

英語実況のハイライト動画
Giro d’Italia 2019 | Stage 3 Highlights | inCycle

初山選手がついに吸収される瞬間には、実況が「Sayonara, to Hatsuyama-san 」と呼びかけていました。日本人に対する「san」付け、欧米でもけっこう浸透してきていますね。純粋に好意と受け取っていいと思います。

まだ見ていない方は、DAZNでフルタイムで見られますよ。DAZN公式サイト

ジロ・デ・イタリアの全ステージの配信予定の記事です「ジロ・デ・イタリア開幕直前!コース、日程、DAZN配信予定&ジロがピンクな理由

2時間にわたり国際映像に大写し。“Sho Hatsuyama”の名前が世界中に

レース後の初山選手のコメント。逃げに乗ったのはチームのオーダー。誰も着いて来なかったため、ひとりで行くしかなかったという。

無茶に踏んでいっても、捕まることはわかっていたし、今日のゴールまでの展開や、まだ3週間レースが続くということも考慮して無理をしない程度に温存しながら走った。今日、逃げに乗れたことは良かった。思った以上の反応をいただいていて嬉しく思う。明日からもエネルギーを温存できるところはとことん温存しながら、逃げなのか、何かできることをしたい。今日1日で3週間分の仕事をしたとは思っていないので、また明日からも引き続き頑張りたいと思う。

cyclowird.jp「初山「できるかぎり逃げたいと考えながら走った」 ガビリア「勝者はヴィヴィアーニ」

初山選手の冷静な感じが伝わってきますね。1988年神奈川県生まれの30歳。宇都宮ブリッツェン、ブリヂストン・アンカーを経て2018年にNIPPOに移籍しました。

https://twitter.com/VelonCC/status/1127960704223469573

U-23時代にイタリアのアマチュアカテゴリで走っていたことがあり、今日のステージの舞台トスカーナ州に拠点を置いていたそうです。初山選手が知り合いに呼びかけられるシーンもありましたね。

初山選手が先頭を走っていたのは144km。中継では実に2時間、先頭画像を独り占めしていました。プロフィールも表示され、「好きな音楽アーティストは椎名林檎」といった情報も世界に配信されました。

日本人つながりで、バイクカメラマンの砂田弓弦さんも画面に大写しになったり。「日本人の活躍、おめでとう、スナダ!」と言っているのでしょう。

初山翔選手、タッチを読んだ1年後にはインターハイに

レース後、初山選手についての記事を読んで面白かったのが、高校1年生のときにあだちみつるの漫画「タッチ」を読んで「自分も全国大会に出たい」と思ったのが自転車競技を始めたきっかけだったというところ。それまで趣味にしていた自転車で全国を目指そうと、高校に自転車競技部をつくり(部員ひとり)、そして翌年、高校2年生で本当にインターハイに出場しました

プロになる道って色々あるとは思いますが、それでもプロ選手って、すごいな。

出典はこちら→cyclowired.jp「初山 翔「選手としての転機」
2011年、 イタリアでの3年間の選手生活を終えて帰国、宇都宮ブリッツェンに加入した24歳になる初山選手のインタビュー記事です

この記事にも「椎名林檎が好き」って書いてありますね。

記事では「(日本)国内主要レースで結果を残す」と話しています。実際、ブリヂストン・アンカーへの移籍後になりますが、2016年に全日本選手権優勝、2017年にツアー・オブ・ジャパンの山岳賞と、大きな足跡を残しました。

NIPPOは日本資本のプロコンチネンタル・チーム

上の記事で、大門宏監督に「もう一度海外で走る環境を手に入れるチャンスはあるぞ」と言われた、とありました。言葉どおり初山選手は大門監督率いるNIPPOに移籍し、再び欧州に渡ったわけです。

そのNIPPOが、3年ぶりにジロ・デ・イタリア出場。初山選手を含む2人の日本人がメンバー入りしました。

NIPPOは、日本道路舗装最大手の株式会社。ヴィーニファンティーニ(Vini Fantini)はイタリアのワインメーカーのブランド名。ファイザネ(Faizane)はイタリアの工業部品メーカー。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、日本企業が冠スポンサーでイタリアを拠点とした、「欧州にある日本のチーム」です。

カテゴリは、 UCIワールドチームのひとつ下のプロコンチネンタル・チーム。UCIワールドツアーに出場枠があり、選ばれれば出ることができます。

今年の選手名鑑が載っているciclissimoNo.59に、大門監督のインタビューの記事が載っています。「NIPPOはかっこ悪い」という声があるとありましたが、そんなことってあるでしょうか?

「アマチュア環境が世界一厳しい(UCI アマチュアカテゴリはC1〜6まである)」と言われるイタリアにある、トップから2番目のプロチームです。それが「日本人のためのチームだ」と明言してるんだから、嬉しいし誇らしいです。

アスタナがカザフスタンのチームであり、ミッチェルトン・スコットがオーストラリアのチームであり、NIPPOは日本のチーム(国籍こそイタリアですが)。みんなで応援しましょう!

これからも日本人選手の活躍に期待!

こうしてみると、10年にわたってUCI ワールドチームで活躍してきた別府史之選手、新城幸也選手のすごさを

思い知ります。ケガからの復帰、これからの活躍を祈りたいと思います。

また、今年のジロ・デ・イタリアに、初山選手とともに出場した西村大輝選手。初日の個人T.T.で1位のログリッチェのタイムから4分以上遅れてしまい、タイムアウトにより失格となりました。体調の急変があったようです。まだ24歳。これを糧にしてこれからも頑張ってほしいです!

( ちなみに、西村選手の出身高校は、私の地元にあります。「多摩の星」としても、応援してます!!)

あと、近年のジロ・デ・イタリアの日本人選手完走といえば、2016年当時NIPPOにいた山本元喜選手。昨年キナンサイクリングチームに移籍し、全日本選手権優勝! 日本とアジアを中心に活躍しています。

突然の日本人選手詰め込み。応援しているので…

ジロ・で・イタリアの初山選手についてはこちらの記事もどうぞ

これからも、楽しみです!

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