あけましておめでとうございます。A田です。
年末は山がいくつもあり、越えているうちに年も越えてしまいました。
2020大予想シリーズ、2020年になってしまいましたが、まだシーズンは始まっていないということで。もう少しのあいだ、結局のところ「楽しみ〜♪」と言ってるだけの記事を書いていきたいと思います。
2020年一発目はこちらです!
※文中、「ニーバリ」「ニバリ」表記が混在しています。本には「ニーバリ」と載っていますが、私は「ニバリ」と呼んできましたので、あえて混在したままにしています。ご了承ください
小学生の人気図書「失敗図鑑」に海峡のサメが登場していた
『ざんねんないきもの事典』がブレークして久しいですが、その後も「残念」をテーマにした本が続々と出続けています。
息子が生物好きなので、ざんねんな〜だの、泣ける〜だのがうちに沢山あります。先日本屋でまた生き物本を選んできたので、違う種類の本も読めと言ったら、この本を選んできました。
発明家の失敗、政治家、実業家、芸術家…とカテゴリ別にさまざまな失敗が紹介されています。そのなかに、なんと!
「ママ〜、失敗図鑑ってね。かなり新しい情報が載ってるよ。ロードレースの2015年のこととか」
と娘に教えられました(息子に買ってやった本だけど、すみずみまで読んだのは娘)。
「スポーツマンの失敗」として載っていたのは… 「海峡のサメ」ことヴィンチェンツォ・ニーバリのあの事件でした。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ、魔法の絨毯事件!!
そこか〜orz
「失格になるに決まってる」
2015年の自転車レース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」に出場したニーバリは、自転車の故障や落車が続いて遅れをとってしまった。「遅れを取り戻したい!」と懸命に走るも…以下略
「失敗図鑑」p.59
実際の映像です。
いわゆる「魔法の絨毯」事件ですね。チームカーにつかまって高速で運ばれていくところが、上空からバッチリ捉えられてしまったという…
失敗図鑑の見出しのとおり、失格になりました。
子ども心を鷲掴みする「ズルしちゃった」エピソード
「失敗図鑑」の同じページには、1988年の日本グランプリでエンストしたけど優勝したアイルトン・セナとか、思い切り転んだけど銀メダルとった伊藤みどりとか、失敗したけど挽回したというイイ話系もたくさん載っていました。
そのなかにあって、ニバリの事案は、スポーツマンらしからぬ失敗なわけですが…
ニーバリの項は、こう結ばれています。
数々の自転車レースで優勝したことがある彼にも、ズルしたくなる時があったんだね。
同上
この「ズルしたくなる」ってところが、子どもたちの心に響くと思うんです。 子どもはいつも「ズル」の誘惑と隣合わせで、実際ズルするし、人のズルにも敏感。ズルした人を責めながらも内心「うまいな」「いいな」と思っている。(バレてざまあみろとも思っている)
「ズルした」というのは、特に子どもが共感しやすいエピソードなわけです。
また、ニバリは20014年のツール・ド・フランスで総合優勝しているわけですが、そのときのマイヨジョーヌ姿が“ふなっしーカラー”だと話題になったりしました。
今回の「失敗図鑑」掲載で、日本の小学生のあいだで知名度が上がることは間違いありませんが、ズル&ふなっしーで好感度も爆上がりするでしょう!
2020年、トレック・セガフレードでキャリアの集大成期に入るニバリ
昨季までバーレーン・メリダで走ってきたニバリですが、昨年早い時期から(昨年から?)、トレック・セガフレードへの移籍が決まっていました。
トレックのチーム国籍はアメリカですが、セガフレードはイタリアの企業であり実態はイタリアのチーム。「イタリア人のエースを」と熱望されての移籍です。
35歳。フルームのひとつ年上のニバリですが、いよいよキャリアの集大成の時期を迎えているのではないでしょうか。
2017年に35歳で引退したアルベルト・コンタドールもキャリアの最後はトレック・セガフレード。その前に引退したファビアン・カンチェラーラもキャリアの最後はトレック・セガフレード。
ニバリの引退は2020年よりもっともっと先になると思っているけど、予感が止まらないですね。
東京オリンピックで表彰台に上がろう!
そんなニバリの2020年のターゲットは、ジロ・デ・イタリアと東京オリンピックだそうです。
忘れもしない、2016年のリオ・デ・ジャネイロオリンピック。
当時、末っ子出産直後だった私は、明け方に新生児を抱いてNHKで中継を観ていました。
このレビューの8分台くらいまででしょうか。最後の周回、残り10kmくらいまで、ニバリはすごくいい位置にいたんです。
そして、ついにトップに躍り出てエナオモントーヤ、マイカとともに抜け出した直後のダウンヒル。
バイクカメラも追いつけないほどの高速ダウンヒルで、映像が途切れた!
…と思った次の瞬間。
画面に映ったのは道路に横たわる無残なニバリ(とエナオモントーヤ)の姿。
何があったんだーーー???
ニバリは鎖骨骨折、エナオモントーヤは腸骨骨折でリタイヤ。2人をパスしていったマイカは、ヴァンアーヴェルマート、フルサングに続く銅メダルに輝きました。
というように、リオ・デ・ジャネイロオリンピックはメダルにあと一歩のところで、非常に残念なかたちで終わってしまったニバリ。
東京オリンピックでは、ぜひとも勝ってもらいたい!
ちなみに昨年行われた東京オリンピックのテストイベントでは、イタリア・ナショナルチームが頭数を揃えて参加し、ウリッシとフォルモロが1位、2位のワンツーフィニッシュ。チームとしての下見はバッチリなんじゃないでしょうか。
東京オリンピックで活躍すれば、日本の小学生の星に!
ニバリが東京オリンピックでメダルを獲ったら、「失敗図鑑のあの選手がオリンピックでメダル獲得」という企画を小学生系メディアに持ち込みたいと思います。(A田の本業:ライター)
まあ、少なくとも、我が家の小学生たちにはすっかりニバリ人気が浸透しています。
東京オリンピックのチケットがすべて落選した我が家は、山中湖周辺でロードレース観戦する予定です。
楽しみです!!