イツリア・バスク・カントリー2019予習―熱狂するバスクのレース

息子の小学校用のお道具箱の色鉛筆が、春休み中に4本ほどになっていました。A田です。

昨日4月8日から、スペインのバスク地方を舞台にした6日間のステージ・レース「イツリア・バスク・カントリー(Itsulia Basuque Country)」が始まりました。

スペインのステージ・レースの例に漏れず、山岳ステージの多いクライマー/総合系向けのレースです。

いつものように地図のチェックや注目選手(私、アスタナファンなんだろうか…)、配信予定や見所、注目選手などをまとめます。

DAZN配信予定:リハビリ中の新城幸也選手が解説に登場

まず、DAZNの配信予定です。

  • 4/8(月)第1ステージ:I.T.T. 木下貴道&宮澤崇史
  • 4/9(火)第2ステージ:丘陵 木下貴道&新城幸也
  • 4/10(水)第3ステージ:丘陵 木下貴道
  • 4/11(木)第4ステージ:丘陵 別府始
  • 4/12(金)第5ステージ:山岳 南隼人&鈴木太地
  • 4/13(土)第6ステージ:山岳 笹川裕昭&土井雪広

※「丘陵」「山岳」は便宜的な分類です。丘陵=パンチャー向け的な

詳しい情報はDAZN自転車ロードレース観戦情報まとめサイト「ロードレース.jp」

第2ステージの解説には、なんとバーレーン・メリダの新城幸也選手が登場します! 3月はじめタイでの練習中に転倒し、肘および骨盤骨折を負って療養中の新城選手。そのときは、ティレーノ~アドリアティコの開催中で、解説に登場する予定でした。

療養中だからこその解説登板だと思うと複雑ですが、イツリア・バスク・カントリーも走っているのでその経験や、ご自身のコンディションなど、色々なお話を聞くのが楽しみです!

ギザギザなコースプロフィール。クイーンステージは5日目

コースレイアウトは、やはりとがっています。クイーン・ステージはやはり、5日目でしょうか。

第1ステージ

第1ステージ:登り坂はT.T.バイクからロードバイクに乗り換えるほどの勾配

第2ステージ

第2ステージ:登り基調のゴールに注目

第3ステージ

第3ステージ:山のインパクトが強いが後半は平坦

第4ステージ

第4ステージ:ラストは登ってからのダウンヒル

第5ステージ

第5ステージ:このレース恒例のクイーンステージ

第6ステージ

第6ステージ:どの山で勝負に出るか

自転車ロードレースに熱狂するバスクの、バスク人によるバスク人のためのチーム

twitterで先月、「#お若いサイクルロードレースファンが知らなさそうなこと」というハッシュタグが盛り上がりました。私は若くないですが歴が浅いので、知らないこといっぱいでとても面白く読みました。

そこに「バスク人じゃないと入れないチームがあった」という内容のtweetがありました。それが今はなきバスクのUCIプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」だったんですね。ひときわ熱狂的だというバスクのロードレースへの熱が伝わってきます。

2013年に解散したエウスカルテル・エウスカディ
@euskaltelteam

「エウスカディ(Euskadi)」がバスク語でいうところのバスク。「エウスカルテル(Euskaltel)」がスポンサー名でバスク地方の電気事業者だそうです。今あるプロコンチネンタルチーム「エウスカディ・バスクカントリー」はまったく別物です。

バスク語で「エウスカル・エリコ・イツリア」日本語で「バスク一周」

このレース名の「イツリア」はバスク語で「一周」といった意味で、スペイン語の「ブエルタ」と同等の語句のようです。整理すると、

英語「Tour of Basque」
バスク語「Euskal Herriko Itzulia」
スペイン語「Vuelta al Pais Vasco」

公式名称「Itzulia Basuque Country」

公式はバスク語と英語をミックスしたそうです。ややこしい…ミックスってなんやねん…と思いますが、固有名詞「バスク」を「エウスカル エリコ」としてしまったら、なんのことかわかりませんものね。

バスク地方=バスク自治州というわけでもなく。ぼかしてみたけどこのへん

「バスク」という呼称はローマ人がこの地の人を「バスコニア(ラテン語:Vasconia)」と呼んでいたことに由来するそうです。バスク人は自らを「エウスカルドゥナーク=バスク語を話す人々(Euskaldunak )」と呼んできたそう。さらに、19世紀後半の民族運動のなかで「エウスカディ(Euskadi)」という呼称が生まれたそうです。(参照元:日本バスク友好会「バスクの歴史」

言語というのは文化を象徴するものでもありますから、尊重していきたいですね。一緒に覚えましょう。

話は逸れましたが、解散した「エウスカルテル・エウスカディ」にいた選手(ほぼバスクっ子)に、このレースでの活躍を期待したい、ということです。

スペイン勢は強いけどバスク勢はS.サンチェスが最後

地元UCIプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」が2013年に消滅した影響が大きいと思いますが、バスク人の優勝は2012年までさかのぼります。過去の優勝者です。

  • 2018 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)
  • 2017 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
  • 2016 アルベルト・コンタドール(スペイン)
  • 2015 ホアキン・ロドリゲス(スペイン)
  • 2014 アルベルト・コンタドール(スペイン)
  • 2013 ナイロ・キンタナ(コロンビア)
  • 2012 サムエル・サンチェス(スペイン)

スペイン勢でもバルベルデはムルシア、コンタドールはマドリード、ロドリゲスはバルセロナ出身。バスクっ子のS.サンチェスはもう41歳で引退しています。

そこで、期待がかかるのが、アスタナのヨン・イザギレではないでしょうか。バスク出身で、兄ゴルカとともに2013年までエウスカルテルにいました。

アスタナの勢いはどこまで? 地元出身のヨン様は?

「アスタナかな、エウスカナかな?」などと公式がtweet
正面に立っているゴルカから右に、フライレ、ビルバオ、ヨン
@ehitzulia

さらに、ビルバオ、オマール・フライレもバスク出身(ビルバオもエウスカルテルにいた)。アスタナの練習本拠地もバスクにあるとか? コーチもバスクから招聘したとか?

エースナンバーは2月のブエルタ・ア・アンダルシア優勝、ティレーノ~アドリアティコ3位と活躍しているフルサングがつけていますが、ヨン様(ついこう呼んでしまう、世代…)にもダブルエースとして大きな期待がかかっています。

春のアスタナの大活躍についての記事です。カタルーニャ優勝のロペスもアスタナ

クイックステップのアラフィリップとエンリク・マス

今期大注目を浴びているアラフィリップも優勝候補のひとり。昨日すでに第1ステージで個人タイムトライアル(I.T.T.)が行われましたが、アラフィリップは4位と好走。

しかし、同チームのエンリク・マスマスは8位に入る好走を見せました(1位はボーラ・ハンスグローエのシャフマン)。24歳期待のクライマーです。クイックステップはこちらが本命でくるかも。

アラフィリップについては、昨日の解説の宮澤さんも「いつ休むのかが鍵」と言っていました。アルデンヌ・クラシックに重点を置くとしたら、このレースではどんなふうに走るのでしょうか。

ミラノ~サンレモを勝った アラフィリップの記事がこちら

また、スカイのゲラント・トーマス、ミハル・クフィアトコウスキー、ミッチェルトン・スコットのアダム・イェーツといった有力選手も昨日のI.T.T.で10位以内。ヨン・イザギレも7位と好スタートでした。

明日以降、どんな展開が待っているのか。

楽しみです!

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