エア実況は最高! エア・ド・スイスがロードレース観戦の楽しさを思い出させてくれた

新型コロナウイルスによる自粛中、いわゆるコロナストレスがすごいと思っていたのですが、緊急事態宣言解除後もなかなかのものでした。A田です。

ブログもサボってしまっていたのですが、レース再開に向けた動きを見てこうしちゃおれんと再始動しました。

で、ちょうど2020年上半期が終わったところだし、未曾有のこの年、ロードレースはどうだったかを振り返ってみたわけです。

振り返ってみた記事

まとめて思い出してみて、やっぱり「エア・ド・スイス」がよかったなと。

というわけで、エア・ド・スイスについては上記とは別記事でまとめることにしました。

エア・デ・イタリアから始まった「エア開催」

開催延期(中止)になったロードレースを妄想して共有する。それが2020年、新型コロナ下でJ SPORTSが生み出した「エア開催」です。

初出は「エア・デ・イタリア」でした。

しかし、このエア・デ・イタリアは「ロードレースのエアレビュー番組」だったのです。

エア・デ・イタリアは「ロードレースのエアレビュー番組」

番組の形式的にも、時間枠的にも、J SPORTSのロードレースレビュー番組である「ゲッチャリ!」の特別企画という位置づけだったと言えるでしょう。

架空のジロ(エア)・デ・イタリアの1週間分のステージを振り返っていく、というものだったのですが…。

詳しくはこちら

まず、時間がない

結果のフリップ&映像(静止画)は用意されており、解説者は正解があるなかで手探りでしゃべらなければならず、緊張感がすごい。

あと、用意された結果に解説者の異論がある場合、ちょっと空気がギスギスする(ちょっとだけですよ)。

視聴者もかなりがんばって見る必要がありました。だもんで、私は同じエア開催である「エア・ド・スイス」の録画を見るのをだいぶ躊躇してしまいました。

エア・ド・スイスは「ロードレースのエア実況番組」

思い切って見てみたら。

エア・ド・スイス、ロード実況でした。完全にエアロードレースでした。

エンディングのスイングロー♪まで見て、

本物のロードレース、早く見たいなー

とまっすぐな気持ちで思いました。

このくらいまっすぐな気持ちで

まっすぐ

エア実況のいいところ

まず気持ちを伝えたところで、エア実況の何がよかったかまとめてみます。

エア・ド・スイスは、実際のロードレース中継と同じ時間の流れで、レース映像を見ている体で解説者が話す番組だったのですが…

時間がある

言ってしまえば、これがすべて。

ロードレースのよさって競技時間が長いところなんだな、と改めて思いました。長距離、長時間にわたるレースはいわばひとつの旅であり、観戦者はその旅を共有してたんだな、と。(テレビ観戦の場合だけど)

どんどん変わっていく景色のなかに、色々なことを感じ考える余白があること。それが旅の魅力であり、ロードレースの魅力でもあるのだな、と。ぎゅうぎゅう詰めのレビューでは楽しめないわけがこの辺にありそうです。

雑談から世界が生まれる

即興劇、インプロヴィゼーションとでもいうのでしょうか。色々しゃべってるうちに「お約束」ができたり、その場その時だけ面白いネタができたり。

ロードレース実況が長時間であるがゆえに、そういった即興的側面が出てくるのだと思います。我らワールド的な何かが生まれるってことです。

スポーツ的な勝負的なことにあまり関係のない雑談に対しては、批判的な意見もあると思います。が、私はそこがロードレーステレビ観戦の楽しさだと思っています。

勝ってほしい気持ちが具現化される

考えてみたら上記2つは、エアじゃなくてもいえることでした。けど、これはエアならでは。

そもそも、選手の背景にあるアレコレを話す余地があってあまりあるのもロードレース実況の魅力。

それがエア実況だと爆発するわけです。具現化されるわけです(エアだけど)。

結果、第2ステージはアルバジーニが勝利しました。

今年、ツール・ド・スイスを最後に引退を表明していた39歳スイス人のアルバジーニ。現実世界では引退を延長したので彼の勝負はまだまだこれからですが、「地元のレースで活躍して有終の美を飾ってほしい」という解説陣の気持ちが具現化されたところを見ることができて、本当によかったです。

ただし、ルツェンコがエア忖度させられていましたが。

エア実況のよくないところ

全ステージは無理!

というところでしょうね。

今回は第2ステージと最終第8ステージだけがエア実況されました。でも満足です。もし、アンケートで「放送回数はどうでしたか?」と問われたら「ちょうどよい」に丸します。

あと、難があるとすれば、エアなのに長時間なところかなあ(いいところとして挙げたのと矛盾してるけど、そうそう毎回は旅に付き合えない)。

エア開催の最適解は「エア実況」

エア開催2度目にして最適解にたどり着いてしまったJ SPORTS。

またエア実況レースが見たいけど、そんな状況になってほしくないしな。

8月以降はリアル開催が楽しみです!

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