自宅勤務2週目を終えたA田です。小学生2人の面倒をみながらの仕事…つらい!!
合間にパリ〜ニース(録画)を観るのが楽しみになっています。
というわけで、今第5レースまで終わっているパリ〜ニースについて書いていきたいと思います。結果を一覧にしているので、ここまで振り返りたい方もどうぞ。
新型コロナウイルスの影響
世界中で感染拡大が続いている新型コロナウイルス。特に感染者が多いイタリアでは、3月のレースが開催延期されました。延期が発表されたのは3月6日頃でしたが、1週間後の今、イタリアで感染者1万5000人超、死者1000人超という事態になっています。
フランスでも感染者2900人近く、死者60人超となっており、今朝方、3月16日から全国的に休校になることが発表されました。
パリ〜ニースは観客を制限するなど制約をつけて開催されています。UAEツアーのようにいつ開催中止になるかわからない状況でしたが、昨日第6ステージが行われ、第7ステージで終了とのことが発表されました。
中継を観ていると沿道に人影はまばら。多くの人が観に行かないことで開催継続を応援しているし、街中で観ている人も一定距離を置いたりしていました。関わるすべての人がベストを尽くしてここまで運営されてきたのだと思います!
第6レースまでの結果一覧
第6ステージまでのまとめです。
日程 | Stg | コース | ステージ優勝 | 総合順位 |
3/8(日) | 1 | Plaisir > Plaisir 丘陵 154km | マクシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ) | 1.シャフマン 2.トゥーンス 3.ベノート |
3/9(月) | 2 | Chevreuse > Chalette-sur-Loing 平坦166.5km | ジャコモ・ニッツォーロ(NTTプロサイクリング) | 1.シャフマン 2.ニッツォーロ 3.ストゥイベン |
3/10(火) | 3 | Chalet the-sur-loing > La Chatre 平坦212.5km | イヴァン・ガルシア | 1.シャフマン 2.ニッツォーロ 3.ストゥイベン |
3/11(水) | 4 | Saint-Amand-Montrond > Saint-Amand-Montrond 個人TT135.8km | セーアン・クラーウアナスン | 1.シャフマン 2.クラーウアナスン 3.グロスチャートナー |
3/12(木) | 5 | Gannet > La Cote-Saint-Andre 平坦227km | ニッコロ・ボニファツィオ | 1.シャフマン 2.クラーウアナスン 3.グロスチャートナー |
3/13(金) | 6 | Sorgues > Apt 丘陵161.5km | ティシュ・べノート | 1.シャフマン 2.べノート +36 3.イギータ +01:01 4.グロスチャートナー +1:01 |
3/14(土) | 7 | Nice > Valdeblore La Colmiane 山岳166.5km | – | – |
3/16(日) | 8 | Nice > Nice 丘陵113.5km | 中止 | 中止 |
太陽に向かうレースですが、本当に寒そうです。というか後半になっても、多分暖かみは出てきません。
去年の絵ですが流用します。こういうことですよね。
各ステージのハイライト&優勝者コメント
昨日まで細々とまとめていたもので、第5ステージまでです。
第1ステージ
初日から雨は降るわ風は強いわ、タフなステージ。最終的に先頭は、積極的に動いたドゥクーニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップを含む4人に。
買ったのはボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマン、ドイツ出身26歳でした。貫禄あるな〜。
「終盤にかけてペテル(ペテル)が風から守ってくれて、今シーズン最も厳しいレースを制することができた。絶好調とは言えない状態で最後は痛みを伴ったけど、先頭2人に追いつくことに成功。すべてが上手く行った。前戦のアルガルヴェで僅差で勝利を逃していたので、このメンバーの中で勝利できたことを嬉しく思う。イエロージャージを着るのは初めてだけど、リードを守るための準備は整っている」
cyclowired.jp パリ〜ニース2020第1ステージ「初日から横風集団分裂 果敢に動いたアラフィリップらをシャフマンが下す」
この言葉どおり、シャフマンは第5ステージを終えた現在まで、総合1位を守っています。
第2ステージ
2日目も雨は降るわ風は(略。
アラフィリップが遅れ、ナイロ・キンタナが落車、ロマン・バルデ、ティボー・ピノが遅れたステージでした。
小集団スプリントはサガン率いるボーラ・ハンスグローエの独壇場かと思いきや、パスカル・アッカーマンは伸びず。番手から飛び出したNTTプロサイクリングのジャコモ・ニッツォーロが優勝!!
NTTがディメンションデータなど配下の企業を統合。それに伴い、昨年までのディメンションデータがNTTプロサイクリングになりました。昨年のロードレース日本チャンピオン、入部正太朗が今年加入しました。
「予想以上に雨が降って、なんともストレスフルな一日だった。今日は総合狙いのボーラ・ハンスグローエが仕掛けてくると予想していたので、彼らの後ろで体力を温存することを心がけたんだ。そして最後は迷うことなくアッカーマンの番手をとった。素晴らしい働きをしてくれたチームとともに、これからも勝ち続けたい」
Cyclowired.jp パリ〜ニース2020第2ステージ「横風が総合成績に強烈な一撃を加える 過酷なサバイバルの末にニッツォーロ勝利」
冷静に勝負を決めた31歳ニッツォーロは、イタリア・ロンバルディア州出身。イタリアにおける新型コロナウイルスの感染の中心地域です。この勝利が地元の人を勇気づけたのではないかと思います。
第3ステージ
雨(略。
ひとり逃げが決まり、ゆったりしたペースで進んだ3日目でしたが、終盤、目まぐるしい展開になりました。
今日はドゥクーニンク・クイックステップ劇場か、と思いきや不運にもサム・ベネットがゴール間近で落車。登り基調のスプリントでサガンもいい位置につけていましたが、この日一番強かったのはバーレーン・マクラーレンのイヴァン・ガルシア。
「ペテル・サガンを打ち破ったことに驚いている」「正しいポジションにつけて、全開でスプリントした。降り続く雨に苦しんだものの、こういう悪天候は嫌いじゃない。好きなレースで勝利を収めることができて信じられない気分だ」
Cyclowired.jp パリ〜ニース2020第3ステージ「冷たい雨と風、落車連続の大会3日目 バーレーンのガルシアがサガンを振り切る」
長髪がトレードマーク、スペイン出身24歳。今年のバーレーンのジャージもすごく似合いますね。
新しくマクラーレンがスポンサーについたバーレーン・マクラーレンですが、第1ステージでゲスト解説に来ていた新城幸也によると、わりと伝統的なイタリアのチームから、INEOSのような科学的なアプローチのチームに生まれ変わったのだそうです。ガルシアもですが、チーム全体も今後が楽しみです!
第4ステージ
この日の舞台はアラフィリップの故郷だそうです。18位と健闘しました。そしてシャフマンはマイヨ・ジョーヌを着て2位!そして…
勝ったのは、チーム・サンウェブのセーアン・クラーウアナスン。デンマーク出身の25歳。昨年まではソーレンクラーク・アンデルセンとか、クラークアナスンと表記されていました。2018年のパリ〜トゥールの覇者です。
「ようやく手にした個人タイムトライアルの勝利に安堵の気持ち。どちらかと言うと、真っ直ぐな平坦コースよりも今日のような丘を含むテンポの刻みにくいコースが得意なんだ。絶好のチャンスを掴むことができて嬉しいし、まだ信じられない」
Cyclowired.jp パリ〜ニース2020第4ステージ「15.1km個人TTでクラーウアナスンが最速タイム 総合首位シャフマンが区間2位」
サンウェブとしては、総合のティシュ・べノートが本命かなと思いますが、第6ステージでも一時逃げに乗り活躍を見せたクラーウアナスンです。
第5ステージ
この日、新型コロナウイルスの感染拡大により、アメリカが欧州からの入国を1ヶ月間停止すると発表。これにより激震が走ったのはアメリカのチーム、EFプロサイクリング。
アメリカ国籍のTJヴァンガーデレンはレースに参加せず帰、ローソン・クラドックは途中棄権。そんななかマイケル・ウッズが落車して大怪我を負い、棄権。
今大会好調でこの日までに総合5位につけていたEFプロサイクリングのセルジオアンドレス・イギータですが、相次いでチームメイトを失うことになってしまいました。
序盤から4人の逃げに乗り、最後まで粘ったバーレーン・マクラーレンのヤン・トラトニクがあわや逃げ切り勝利か? というゴール前。差し切って勝利したのはトタル・ディレクトエネルジーのニッコロ・ボニファツィオ!
「チームにとって重要な目標であるパリ〜ニースでの勝利。今シーズンはレース出場数が少ないので大会前半は苦しんでいたけど、後半に入って調子が上がってきていたんだ」「イタリアにいる家族や自宅を出ることできないイタリア人たちへの小さな贈り物になればと思う」
cyclowired.jp パリ〜ニース2020第5ステージ「最終ストレートで逃げ吸収 ボニファツィオが伊に捧げるスプリント勝利」
26歳のイタリア人ボニファツィオ。ミラノ〜サンレモもまた目標としていたようで無念もあるでしょうが、大きな勝利を手にしました!
と、こんなことをまとめているうちに第7ステージの放送が始りました!
楽しみです!!