子どもの役員の仕事でお母さんたち3人で集まったら、3人とも名前がA子でした。A田A子です。
一昨日のアムステルゴールドレース(Amstel Gold Race)は、驚愕の展開でしたね。ライブで観戦できてよかった! まだ見ていない方、DAZNでぜひ追いかけてみてくださいね。
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今回は「シクロクロスって…何?」という、自分自身の率直な疑問を解決すべく、調べてまとめてみました。 マチュー・ファンデルポールのように、シクロクロスに軸を置く選手の活躍が目覚しい昨今。一緒にひも解いてみましょう。
アムステルゴールドレース(AGR)の勝者はMVP
アムステルゴールドレース。アラフィリップとフルサングの一騎打ちになるか、と思いきや、追いついたクフィアトコウスキーと3人の対決か、と思いきや、集団を自ら引いてきたファンデルポールが、ゴール寸前で勝利をかっさらっていったのでした。
とにかく混沌としたフィナーレで、残り3kmの時点で自分がどの位置で走っているのか誰も教えてくれなかった。でも最終ストレートに入って、前を走る選手が全員見えたんだ。幸い追い風が吹いていた。オールオアナッシングでスプリントに挑み、全てを手に入れたんだ。アムステルゴールドレース初出場で初勝利。もう言葉が出てこないよ
cyclowired.jp「息詰まる接戦 アルデンヌ初戦アムステルゴールドでファンデルプールが歴史的勝利 」
ゴール直前、異次元ともいえる走りを見せたマチュー・ファンデルポール(Mathieu van deer Poel=M.V.P)は、1995年ベルギー生まれオランダ国籍の24歳。
お父さんもシクロクロス・ロードレース選手、おじいさんはグラン・ツールも制したロードレース選手という血筋。
彼が所属するベルギーのプロコンチネンタルチーム、コレンドン・サーカスは、ロードレースだけでなくシクロクロス(CX)やマウンテンバイク(MTB)など自転車競技の各方面のスペシャリストが集まるチームみたいです。
というわけで、「シクロクロスとは?」…
シクロクロスは、オフロードの周回コースを走る。自転車も担ぐ。
シクロクロスをご存知の方は「そこから!?」と思うかもしれませんが、そこからでした。すみません!
シクロクロスのコースはデコボコの不整地で1週3~4km。スタート後に規定の競技時間(概ね30分~1時間)から割り出された周回数が決まり、それを一番早く消化した人が勝ち。
そして。
自転車を担いで走る区間が必ず入ります。走るというか、坂を駆け上るというか。
また、競技中ピットインして自転車の乗り換えなど機材交換ができるのも特色だそうです。
「百聞は一見に如かず」で、私も世界選手権2019を見てみました。なんだこれ、すごく面白いですね。
ロードレースの冬季トレーニングが競技の始まり? 開催は秋冬
シクロクロスの起源については諸説あるようですが、ロードレース選手のオフシーズンのトレーニングがもとになったといわれているようです。
もしくは、自転車選手が隣町まで競争した際、フェンスを越えて農閑期の畑を走って近道をしたことから。という説も。これもありそうですね。
シクロクロスのレースは基本的に1日1時間程度で終わりますが、F1みたいなシリーズ戦があります。その「3大シリーズ」である「UCIワールドカップ」「スーパープレスティージュ」「DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー」などはいずれも秋から2月ころにかけての開催です。
世界選手権も2月開催です。
メインとなるシーズンがずれていることで、シクロクロスとロードレースの両立が可能になるんですね。
スティバルやファン・アールト。シクロクロス出身選手の強さとは
クイックステップのスティバルやユンボ・ヴィスマのファン・アールトもシクロクロスの選手です。
ドゥクーニンク・クイックステップのスティバルは今年3月、ベルギーのクラシック前哨戦「オムループ・ヘット・ニュースブラット」、フランドル・クラシック「E3ビンクバンク・クラシック」で勝利。「ウルフ・パック」と呼ばれるクイックステップの活躍に大きく貢献しています。
ファン・アールトは今シーズンからUCIワールドツアーチームであるユンボ・ヴィスマに移籍。「ストラーデ・ビアンケ」で3位、「E3ビンクバンク・クラシック」で2位、そして「パリ~ルーベ」 では落車後に集団に復帰しさらにジャンプアップしようとする怪走っぷりが話題になりました。
こうしたシクロクロス選手「シクロッサー」たちの、ロードレース界の活躍について、栗村修さんもコラムを書いていました。
「短時間・高強度」「高いバイクコントロールテクニック(ペダリング含む)」などが必要とされる競技特性は、トラック競技と並んで、「自転車の基礎」を身につけるにはとても有効であることは間違いありません。
栗村修「ロードレース界で存在感を増すシクロクロッサー」
ファンデルポールはまだしばらくシクロクロスに軸足を置き、2020年東京オリンピックではMTBでの制覇を目指しているようです。
楽しみです!